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小説3「地獄の王」

第8章ー寮(3階、1番奥の部屋の和室)
7,「みお、じゃなくて澪木ですわ、川の中で
水先案内人の役目をしますのよ。」

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・青色の()は、私(主人公)の気持ちや考えていることです。
・灰色の()は、作者による注釈、フリガナです。

作戦会議は終わったのですが、もう1度、和室の中を調べてみるようです。
(名残惜しいというのもあるのだけど)

目次

座卓の跡

押入れの中と座布団

『澪木』の意味

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座卓の跡

部屋の見取り図

部屋の見取り図です。
登場人物たちは和室にいて、和室内は、入って来た時と同じ状況です。
(2023年9月29日、編集しました)

ザワザワとみんなが伸びをしたり話をしたりしている時に、トカレフたちが私の所に来て
「さっき、マーズ様が「座卓の跡がついてないから、あまり使われてない」って指摘されたって
どういう意味で言われたんですか?」
「あーじゃ座卓と座布団を、入って来た時と同じように置いてみて。」
トカレフたちは、使った後の食器が入った箱を畳の上に置き、座卓を柱に立てかけ座布団は重ねて
隅に置く。
「うん、あの(廊下側の)ドアからこの和室まで、何か気づくことはある?」
トカレフたちだけでなく、他の部下たちや女神たち、アルテミスも見回している。
アルテミスが
「あの机と椅子って、刑務所でいったら看守が座って見張っているような感じよね。」
「えー!?」と部下たちから声が上がる。
さっそく私たちは、和室を出て、あの1本足のテーブルと椅子の所に向かう。
フローラが
「机と椅子の跡って、ついてまして?」
「うん。」
私は、副隊長にテーブルを、アオバに椅子を動かしてもらう。
カーペットには、くっきりと跡がつき、埃(ほこり)がたまっている。
「ほんとだわ。」とフローラ
「これが、あの畳にもついていないと、おかしいってことですか?」とトカレフ
「うーん、あまり使われてなかったら畳が傷むのを防ぐために、ああいう風に座卓を立てたりするんだけど・・この部屋は女神たちに使われないと思って使っていたのかなって、実際これ(テーブルと
椅子)
は、くっきり跡がついてるし、なぜ、この位置にこれをずっと置いていたんだと思う?」
「あー!」とトカレフが声を上げる。
「出入りを禁止するためだよ。」とリボルバー
ランチャーやニッカちゃん、他の部下たちからも「おー!」といった声が上がる。
「うん、たぶん、この上で監理日誌みたいなものを書いていたのかな? で、誰かがあの写真を撮ったはいいけど見せたくなくて、この裏にテープで貼ったんじゃないかなって」
私は、机の上を軽くトントンと叩く。続けて

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押入れの中と座布団

「あと、あの和室でおかしな所はあったかな?」
「座卓以外にですか?」とランチャー
「うん」と私はうなずく。続けて
「押入れの中は見た?」
サイケが手を上げ
「見たけど、新聞紙が細長く破れてたのが積み重なってただけで何もなかったですよ。なんで、こんなのがあるのかな? とは・・・。」
「ハピラキも思った。」
メロディーもうなずく。
(押入れは、サイケたちの担当だったのか。)
「お前ら、イモ虫飼ったことねえのかよ。」とバッカス
「そうですわ、動物の赤ちゃんとか藁(ワラ)を敷きますでしょ。」とフローラ
「うわー!」
サイケたちは声をあげる。
「トカレフたちは、座布団がなんであんな角に置いてあるのか思わなかった?」と私
トカレフたちがうなずく。
私はマーズちゃんに
「マーズちゃんとこって布団? ベッド?」
「あっ!!」とトカレフたちが声を上げる。
「押入れだ。」とリボルバー
「うん、すぐ使うんだったらわかるけど・・いつ使うか、わからないんだったら押入れにしまうよね。掃除に邪魔だし、埃(ホコリ)がするし」
「うわーすみません、本当に全然見えてなかった。」とトカレフたち
「まあ、そのうち、できるようになるよ。」と私はなぐさめる。
「サンキューな。」とマーズちゃん

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『澪木』の意味

横からヨシツネが
「隊長、『みお』ってどういう字を書くんですか?ボタンに教えたいんで」
「あ、あれ(マーズちゃんを見て)転入届、必要ないんだったら、いらないかなって」
「あっ、てめっ! 俺のつけた名前にケチ、つけようってのか?」
「マーズ様がつけたんですか?」とトカレフたち
オフィーリアが
「みお、じゃなくて澪木ですわ、川の中で水先案内人の役目をしますのよ。」
と言って、私のメモ用紙に鉛筆で『澪木』と書く。
副隊長とアオバが覗き込み、それをアオバが受け取り
「俺もモモタに教えよ。」とつぶやいている。
その横で藍白が
「ヨシツネくん、後でゆっくり教えてあげるよ。」
アルテミスが
「せっかくだから、寝室の方、もう1回チェックしてもらおうかな?」
「よーし!」
部下たちは、はりきって寝室の方へと歩いて行った。

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第8章ー寮(3階、1番奥の部屋の寝室)
8,「ベッドがないわ。」

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