学校と寮の見取り図です。
第9章ー寮(3階1番奥の部屋、夢の中)
1,「地図を渡したでしょ。」
この部分の文章は、主人公が見ている夢です。
今回は、夢2の中にホラー要素が含まれています。
作者がグロシーンと判断したので、非表示にした部分があります。
noteでは見ることができないので、話の内容に影響することはありません。
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()の中の文字は、作者による注釈、フリガナです。
【】の中の文字は、心の声や亡くなった人の声です。
夢以外の文章について
・ 青色の()は、私(主人公)の気持ちや考えていることです。
・()の中の灰色の文字は、作者による注釈、フリガナです。
・【】の中の文字は、心の声や亡くなった人の声です。
目次
2024年 4月 6日、更新しました。
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夢1「砂漠と由美ちゃん」
昨日、ほぼ半日かけて歩いた村からA地区の砂漠の道を、由美ちゃんが、マントのフードをかぶって照りつける日光を防ぎながら、村のある方へと急ぎ足で歩いている。
由美ちゃんの心の声が聞こえる。
【もう無理・・・もうこれ以上歩けない・・・いつになったら王宮に、たどり着けるの? 道を間違えているのかな?・・・。】
そして、とうとう立ち止まり、下を向いて「ハアハア」と息を荒げ
【もうやめよう・・図書室で教えてもらった交霊術・・さっちゃんも誘って、お腹の張るのを治してもらおう、とか言って・・・地獄姫様はなんでも知ってるんだから、あれもどうしたらいいか教えてくれるはず・・・。】
上記の夢の中の情景を、音楽で表現してみました。
イラストは、昼の砂漠のイメージです。
曲について、より詳しく知る
場面が変わった。
夢2「20人の生徒」
20人ほどの女生徒たちが学校を出て、渡り廊下を走り抜け、寮の扉へと殺到する。扉が左右に開き
木花 咲子さん(以下、木花さん)が姿を見せ
「みんな、こっちよ早く!」
続々と女生徒たちが入って行く。全員が入ると、木花さんは周囲をうかがいながら扉を閉めた。
その様子を、校舎の3階の廊下の窓から河原 幸子さんが見ている。頭を打ったのか、さすりながら・・・。
寮の1階と3階を合わせた見取り図です。。
再び場面が変わり、先ほどの女生徒たちが逃げ込んだ寮の中。
木花さんが
「みんな、ここは危ないから3階へ。」
生徒全員が何の疑問も持たないように、まるで導かれるように入って左手の階段(入ってすぐの
『女性の部屋』の方の階段)を我先にと駆け上がって行く。
3階に行くと手すりの所に、黒い服を来た偽の寮母さんが立っていて、二人部屋(校長先生が
ナナとミミに勧めていた、見取り図の右上)のドアを開けて
「さあ、みんな、この部屋の中へ」
と待っている。そして女生徒たちは吸い込まれるように、そのドアの中へと入って行く。
中にはイモ虫(ヒドルではなくライガ)がいて、次々と入って来た女生徒たちを喰い殺して行く。
最後の一人がようやく気づき、震えながら後ずさって部屋から出て来たところを偽の寮母さんが
「ドン!」と背中を押し、ドアを閉めた。
中から女性の断末魔の悲鳴が聞こえるも、しばらくしてそれも聞こえなくなった。
階段から木花さんが上がって来た。満足気な偽の寮母さんの顔とは違い「これでいいのか?」と
いった戸惑いが、顔に現れている。
その下の食堂のテーブルの上を、ピンクのイモ虫(ヒドラ)が目にも止まらぬ速さで、右腕がない
由美ちゃんを咥(クワ)え、食堂にいる遺体で発見された2人を長い体に巻き付け、機械室から出て来た本物の寮母さんも道連れに入っていく。(遺体発見の経緯については第6章を参照)
機械室のドアが、「ギー」という微(カス)かな音を立てて閉まっていく。
一方の、3階の手すりの所にいる2人は気づいていない。
木花さんが
「この後、自分で寝床に行くのよね?」
「ええ、窓を開けといたから・・地図を渡したでしょ。これは、みんなにも内緒よ。あなたと私だけのヒ・ミ・ツ。」
【来てくれてありがとう。】
寮の3階1番奥の部屋の見取り図です。(2023年12月27日更新)
私は夢から半分覚め、ウトウトしながら起き上がる。
そこは寮の3階の奥の部屋の和室で、私と女神たちが布団を敷いて寝ている。
外に出ると、アルテミスが寝室の学校側の出窓に両肘をついて、じっと学校の1階の方を見ている。
(そういえば、あそこ、客や職員用の出入り口・・・。)
私は声をかけずに、廊下の方へ歩いて行く。私を待っている人たちの声を聴きに・・・
廊下の二人部屋の前の手すりには、先ほどの夢で、その部屋に入って行った女生徒たちが
【来てくれて、ありがとう。】
【みんなを守ってね。】
と口々に話しかけてくる。
手すりから下を見ると、食堂に遺体の2人と本物の寮母さんが
【あいつを、やっつけてくれて、ありがとう。】
【見つけてくれてありがとう。】
【ありがとう。】
右腕のない由美ちゃんも
【来てくれてありがとう。木花 咲子に見つかる前に、地図を捜して、あいつを殺して。】
私が「了解した」という感じでうなづくと、女生徒たちや食堂にいる人たちが、次々と白い発光体となって天に登っていき、最後に由美ちゃんが涙を浮かべながら
【私の右腕を捜して、そこに地図もあるから。】
と訴えながら、白い発光体となり消えていった。
次回
第10章ー寮(3階1番奥の部屋)
1,「なんで金具だけ、ついてんだ?」