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小説3「地獄の王」

第20章、第二都市(中庭、食堂)
4,「式神です。」

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この部分の文章は、主人公(澪ちゃん)だけが見ている幻覚や妄想です。

・桃色の()は、主人公(澪ちゃん)の気持ちや考えていることです。

・水色の()は、作者による注釈です。

・青色の()は、私(主人公)の気持ちや考えていることです。
・灰色の()は、作者による注釈です。
・太字の「」は、大きな声や音です。

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屋根の上のカラス

B地区の人たちの困りごと

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屋根の上のカラス

敷地全体の見取り図

学校の敷地全体の見取り図です。
登場人物たちは、上の道のB地区の方から、歩いて来ています。

私たちが近くまで行くと、寮の屋根にカラスがいる。

屋根の上のカラス

結界の専門家の式神のカラスです。この子もいろいろ大変だったようです。

寮の方から
「お昼ごはんですよー!」と中年女性の声
大工さんたちが手を止め、屋根の方を見上げ
「まだ、いるよ。」とつぶやきながら、ゾロゾロと寮の中へと入って行く。

頭の中に、

着物の様なマントの様な服を着た、背が高くて髪が長い、顔が黒い人の左肩に、先程のカラスが飛んで
来て止まる。そして、顔の黒い人とカラスが、親しげに話している。
(今朝の夢に出て来た『・・ちゃん、おはよう。』て、言ってきた人だ。(20章-1)

「まだ、おるぞ、あいつ。」とキング
「銃の音にも、逃げませんでしたね。」とクリス
「澪木、知ってるか?」とマーズちゃん
前を行く校長先生が振り向き、私に
「地獄の何かですか?」
「地獄にはいねえなあ、あんなの。」と、後ろにいるアオバ
「式神です、昨日言ってた。」(19章-3)
「ええっ!?」
全員が、もう一度カラスの方を見ると、瞬く間に、ヒドルの隕石が落ちた山の方に飛んで行った。

「本当に式神ですか?」と校長先生
私はうなずき
「名前が、思い出せないんだけど・・・・」と言いながら、勝手口に通じる出入り口を通る。
寮の方から、美味しそうな匂いが漂ってくる。

寮の一階の見取り図

寮の1階の見取り図です。
厨房の下に、勝手口の扉があります。右上の両扉から、中庭に出ることができます。

私は勝手口から寮内に入ると、厨房で忙しいそうに働いている姫子さんたちに
「A地区には、帰らなかったんですか?」
「あーそれがね、村長がオフィーリア様とフローラ様に、粗末な物は食べさせられないって言って。」
「食べ物もこーんなに。」と百合子さん
作業台の上には、野菜や果物を山盛りに入れたカゴが、いくつか置かれている。

オフィーリアとフローラが厨房に姿を見せると、そこで働いている4人の中年女性たちが一斉に
「あらっ、お帰りなさい。」
「お腹が空いたでしょ?」
「もうすぐ、できますからね。」
「おいしいクリームシチューですよ。」と、声をかけ
二人は「はあ。」と、とまどいながら会釈を返している。

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B地区の人たちの困りごと

食堂から中庭に出ると、生徒を含めたB地区の人たちが何かを作っている。
その中の男の人が
「区長、やっぱりこれじゃ、材料や道具が全然足りないよ。」
アルケを含むその場にいる男の人たちが、私の方を見てうれしそうに
「おかえりなさい。」
たぶん私ではなく、後ろのマーズちゃんに声をかけてきた。
その時、

B地区の人たちに混ざって何かを作っている生徒たちが、アオバやヨシツネと共にB地区内を
走り回っている様子が、目の前で展開する。(澪ちゃんだけが見えている幻覚?妄想?です。)
「オラオラ!!」
アオバが亡者に一打を浴びせ、建物の中から、その中の1人の男子生徒が出て来て
「取ってきたよ!」
取っ手のついた箸(ピンセット?)ほどの長さの道具を、高々と掲げている様子が見えた。

と同時に
(寝坊して、何も収穫がなかったって顔をしているわ。部下たちにも合わせる顔がなくて、おそらく銀河連合の人もあきれて、会わずに帰っちゃったんでしょ。)
校舎の渡り廊下が続く出入り口の辺りで、笑みを浮かべて立っている木花さんの心の声が聞こえてきた。
(おそらく川原さんから、私が『銀河連合の人じゃなくて、地獄姫様に頼まれて来た』と聞いたのだろう。昨夜出て来なかったのは、アーチャーがいたからか・・・・)

「食べるの、どこにする?」
マーズちゃんが声を掛けてきた。
「ちょっと、待って。」
私は、B地区の人たちの所に行き
「昼から、B地区内を歩いてみようと思うので、必要な物があれば、取ってきましょうか?」
「おおー!」ほんとですか?」
「ありがたい!」
みんな笑顔になる。
「その代わり崖の上から、どの家にあるとか、指図して欲しいんですけど・・・・。」
「いいですとも、いいですとも」と、満面の笑みの男性たち
「その代わり30分だけです。とても疲れましたので。」

背後からすかさず
「嘘つけ!お前。」とキング
(もうー!)
私は振り向き
「疲れちゃったの。別にいいじゃん。崖があるから出てこれないって。」
「俺たち、ずっと働き詰めだから疲れちゃったんだよ。」
マーズちゃんが、助け舟を出してくれる。
「あー良いですよ、良いですよ。」
B地区の区長のアルケさんは、満面の笑顔
(さすが、マーズちゃんがいると、ご機嫌だし、すぐに納得してくれる。)
「何を言うか!お前ら、午前中に、わしにだけ散々働かせおって!」

私は、ため息をついて
「ところでさ、3階の奥の部屋、使わないんだったら、ちょっと貸して欲しいんだけど。」
「何!?」
「ちょっと調べたいことがあって・・あっ、B地区の人、全員、指図しに来てくださいね。なるだけ30分で、効率良く行きたいんで。」
「お前!・・・・。」と、何かを言おうとしているキングに
「あのさ、疲れているから、そんなにガミガミ怒るんだって。ご飯食べて、30分だけやって、夕方まで横になったら、頭がすっきりするって。」
「そうですよ、王。少しお休みになりませんと。」とクリス
「そ、そうか。」

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次回
第20章ー第二都市(食堂にて、雑談)
5,「どういうつもりですか?」

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